人生が変わるきっかけはすぐそこにある

映画、音楽、本、旅行などの感想等を中心に書きます。雑記ブログです。

刑務所のリタヘイワース

今日は僕の好きな本を1冊紹介したいと思います。

僕はちょっと元気のないとき、なんとなく気分の沈んだ時に読みたくなる本がいくつかあります。

皆さんにはそんな本ってありますか?

今日は僕のお気に入りを1つ紹介したいと思います。

モダンホラーの帝王スティーヴンキング

 

「刑務所のリタヘイワース」

 

恐怖の四季というシリーズのゴールデンボーイ春夏編」に入っている中編小説です。

この話は「ショーシャンクの空に」という映画の原作にもなっており、こっちの映画の方は知っている人や見たことがある人も多いと思います。

 

「春は希望の泉だ」

この出だしから始まるこの物語は、人生のどん底に落ちても決して希望を失わなかった男の話です。

 

この話を語るのは終身刑で既に刑務所に入っているレッドという男です。

彼は刑務所の中で、調達屋として日々を過ごしています。刑務所の中では手に入れることのできない、酒やたばこその他囚人の欲しがるものを手に入れて、それを売ったり、交換したりしているのです。

 

ある日、自分の妻とその愛人を殺害した罪で終身刑を宣告され、ショーシャンク刑務所にやってきた元銀行家のアンディデュフレーン。

彼は裁判で無実を主張していましたが、それが認められることはありませんでした。

そして、際限なく続いていく刑務所での生活に身を置くことになるのです。

刑務所の中では理不尽な暴力や、不条理なことがまかり通っています。アンディはすぐにほかの囚人に目を付けられ、暴行を受けたり殺されかけたりしますが決してくじけることはありませんでした。

レッドとアンディは刑務所の中で過ごすうち、お互いのことを信頼し打ち解けていきます。さらにアンディは銀行家としてのしての経験や知識を生かし、刑務所の中で一目置かれる存在になっていきます。

彼は刑務所の中を歩く時も、まるで公園を歩く自由人かのように過ごします。

そしてアンディの過ごす独房には、レッドから手に入れた「リタヘイワース」のポスターが貼ってありました・・・

 

話はとても読みやすく、読み終わってしまうと結構あっという間に感じます。

ですが読み終わると、とても爽快な気持ちにさせてくれます。

 

理不尽なことってたくさんあるし、どうにもならないときもあります。

 

誰にでもあるであろう、辛いときや苦しいとき。

 

全部を投げ出したくなってしまうとき。

 

そんなときがあったら思い出して、ぜひ読んでほしい1話です。

 

ちなみにこの本の中にはもう1話、恐怖の夏編「ゴールデンボーイ」が収録されています。こちらも今度紹介したいと思います。

 

希望の春。希望を持つのっていいことだな。しみじみとそう思ってしまいます。