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映画鑑賞記「フィールド・オブ・ドリームス」

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原題:「フィールド・オブ・ドリームス」(原題:Field of Dreams)

 

制作国:アメリカ合衆国

 

制作年:1989年

 

上映時間:107分

 

原作:ウィリアム・パトリック・キンセラ

  「シューレス・ジョー」

 

監督:フィル・アルデン・ロビンソン

 

出演者:ケヴィン・コスナー

    エイミー・マディガン

    レイ・リオッタ

      ジェームズ・アール・ジョーンズ

    パート・ランカスター 等

 

【あらすじ】

 「それを作れば彼はきっと来る」

 

 ある日、アイオワの田舎で農場を営むレイ・キンセラはこんな不思議な声を

 

 聞いた。

 

 彼は若いころ自分の父親と喧嘩をし、葬儀まで家に帰らなかった事を後悔した

 

 過去を抱えていた。

 

 「それを作れば彼はきっとくる」。その言葉の意味を「ここのトウモロコシ畑に

 

 野球場を作れば、”シューレスジョー・ジャクソン”がやってくる、そう

 

 理解した彼は、自分の収穫間近のトウモロコシ畑を潰して野球場を作り始める。

 

 ”シューレスジョー・ジャクソン”とは、レイの父が愛してやまなかった、

 

 メジャーリーグから永久追放になった野球選手であった。

 

 その後次々と不思議な声を耳にするレイ。そして彼と彼の家族の周りには

 

 たくさんの奇跡が起こり始めるのであった・・・

 


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【感想】(ネタバレあり)

 アメリカ人の家族愛、国技である野球に対する愛、故郷や土地に対する愛を見事に

 

 描いている作品です。

 

 この映画、野球のあまり発展していない国や地域では理解しづらいのかもしれませ

 

 ん。いや、わかんないですけどね。個人的にはそう思います。

 

 野球って世界的に見たらやっている地域って少ないじゃないですか、本当に野球

 

 

 が普及しているのって、北中米と東アジアくらい。競技人口でみてみると、

 

 とてもサッカーの足元にも及びません。

 

 でも日本やアメリカをはじめとする野球が盛んな国って、野球の国民への浸透度や

 

 理解の深さって、すごく大きいものだと思うんですよね。とくにアメリカなんて

 

 野球あってこそのアメリカ、アメリカこそ野球そのものだと思うんです。

 

 アメリカの歴史、文化、人々の暮らしは野球抜きには語ることができません。

 

 

 

 先日のブログで投稿しましたが、レイ・リオッタ演じる「シューレス・ジョー

 

 ジャクソン」を、それを信じない人には見ることができません。普通の人が

 

 見ることができない幽霊たちをレイは見ているわけです。もちろんその夫を

 

 信じている妻のアニーや娘のカリンにも「幽霊たち」が見えています。

 

 ここにこの映画の全てが詰まっているんじゃないかと思います。信じることの

 

 大切さ、信念を貫いていくことの大事さ。アメリカ的な家族愛。

 

 本当に、野球を知らない人、興味がない人にとっても楽しめる1本だと思います。

 

 ちなみに去年、この映画の撮影地の横に、野球場をもう1つ作ってMLBの試合を

 

 やったみたいですね。主演のケビン・コスナーもその試合に登場して映画の

 

 ような演出もやって。アメリカってこういうことをサラッとやちゃうんだ

 

 もんなぁ。すごいですよね。

 

 ケビン・コスナーエイミー・マディガン、ジェームズ・アール・

 

 ジョーンズ、パート・ランカスター全員が、またぴったりの配役で

 

 素晴らしいです。

 

 ぜひ一度ご覧あれ。

 

 単なる野球を題材にしたファンタジー映画にはとどまりません。

 

 レイに聞こえていたあの声は「シューレス・ジョー」の声ではなく、レイ自身の

 

 心の声だったんですね。

 

「それを作れば彼はきっと来る」

 

「彼の痛みを取り除け」

 

「遠くても進むのだ」

 

「ここは天国かい?」「いや、アイオワだ」

 

もしかしたら、皆さんにもある日突然不思議な声が聞こえるかもしれません。

 

そうしたら、声に従って進んでみましょう。何かが見えてくるかもしれません。