人生が変わるきっかけはすぐそこにある

映画、音楽、本、旅行などの感想等を中心に書きます。雑記ブログです。

映画鑑賞記「ライトスタッフ」

 

ライトスタッフ [DVD]


【作品情報】

原題:「ライトスタッフ」(原題:The Right Stuff

 

制作国:アメリカ合衆国

 

制作年:1983年

 

原作:トム・ウルフ

  「ザ・ライト・スタッフ」

 

 

上映時間:日本公開版160分(完全版193分)

 

監督:フィリップ・カウフマン

 

出演者:サム・シェパード

    スコット・グレン

    エド・ハリス

    デニス・クエイド 他

    

 

【あらすじ】

  太平洋戦争が終結し間もない時代のアメリカ。時は1947年、モハーベ砂漠にあるエドワーズ空軍基地ではテストパイロットたちが最新鋭機に乗り込み、音速の壁に挑んでいた。しかしそのテストは死と隣り合わせで、たくさんの優秀なパイロットたちが命を落としていた。しかしある日、チャック・イエガーというパイロットがベルX-1に乗り込みついに音速の壁を破ったのである。その後も、勇敢なパイロットたちの努力と技術の進歩は止まることがなく、最高速度はマッハ2を記録するまでになっていったが、事故が無くなることはなかった。

 時は1957まで進む。ソ連人工衛星スプートニクス1号」が世界で初めて打ち上げに成功した。アメリカ政府には衝撃が走り、政府はアメリカ航空宇宙局NASA」を創設する。NASAアメリカの各軍から宇宙飛行士候補者を選抜することにし、精鋭のパイロットたちを集めることになった。エドワーズ空軍基地にもスカウトがやって来るが大学を出ていないイエガーやその仲間は選抜されることはなかった。空軍基地にいたテストパイロットではゴードンやガスたちが試験を受けることになる。そして彼らは厳しいテストや適性検査を受け、最終的には7名が宇宙飛行士となる(マーキュリー・セブン)。

 当時の米ソ宇宙開発競争の中、国民の一心の期待を背負い、重圧に耐えながらも彼らは宇宙を目指していく事になる・・・

 


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【感想】(ネタバレあり)

 まず初めに。

クソかっこいいです。

 文句のつけようがありません。飛行シーン良し、演出良し、音楽良し。本作は米ソ宇宙開発競争の中での、「マーキュリー計画」に携わった7人の宇宙飛行士を描いた事実をもとにした作品です。題名のライトスタッフとは「正しい資質」という意味であり、そんな資質を持ったパイロットが宇宙へと旅立つんですね。

 僕にはこんな男たちの真似はとてもできません。自分の命を懸けてでも極限の状態に身をさらし、限界に挑んでいく。作中にも描かれていますが、こんな男たちの帰りを待っている妻たちや家族は生きた心地がしないでしょうけどね。物語序盤で出てくる空軍基地の近くの酒場では「36周で62人が死んだ」というシーンが出てきます。36週間で62人て、3週間の間に5人近く、1週間だと1人、2人くらいの計算になりますよね。やば、こういう人たちの頭の中とか神経ってどうなっているんでしょうか(もちろんいい意味で)。普通の人間にはできないことだから余計にかっこよく見えるのかな。

 作中では宇宙開発でソ連に先を越されまいと、焦り躍起になる当時のアメリカ政府の姿もよく描かれています。そんな中で選抜された宇宙飛行士たちは厳しい訓練をこなし、宇宙に行く準備を進めていきます。

 僕的にかっこいいのは若き日のエド・ハリスデニス・クエイドエド・ハリスジョン・グレンデニス・クエイドゴードン・クーパーの役を務めています。ジョン・グレンは飛行士の中でも中心的存在で3番目に宇宙へと旅立つことになります。彼の責任感や妻に対する優しさがよく描かれていて、男としてとってもかっこいいです。彼が宇宙へ行き、トラブルが発生するんですが彼はその事態にも動じることなく、しっかりと地球へ帰還します。大気圏再突入のシーンは手に汗握ってしまいますね。デニス・クエイドは若くて自身のあるパイロットゴードン役。彼は数々の訓練や試験にも臆することなく挑んでいきます。彼は結局7人の中で最後に宇宙へ飛び立つ飛行士となるのですが、それがマーキュリー計画の最後でアメリカ最後の「単独での宇宙飛行士」となるんですね。その飛行では地球を22周するという快挙も成し遂げます。

 空とか、飛行機とか宇宙っていつの時代も男の胸をくすぐるものですよね。少なくとも僕は昔からそうでした。上映時間は多少長く劇場で鑑賞すると少々オケツも痛くなりますが、見るものを飽きさせない、退屈にさせることはありません。音楽は「ロッキー」などで知られるビル・コンティが担当しています。メインテーマも壮大でとってもかっこいいです。この作品で1983年のアカデミー作曲賞を受賞しています。

 アメリカの宇宙開発の歴史、技術の進化、そして飛行士たちの命知らずな挑戦。彼らがいたからこそ今日の人類の宇宙への進出があるんですね。その中で英雄となった人や、宇宙開発にたくさんの貢献をした人、事故により亡くなってしまた人皆さんに尊敬の念を抱かずにはいられません。

 ぜひ一度ご覧あれ。

 

チャック・イエーガー「命を捨てる覚悟で任務に就く男は立派だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俳句」と「ブルース」

皆さんこんばんは。

今週も残りわずか、明日を乗り切れば週末ですね。

明日も頑張って仕事に行こうかな。

 

ところで皆さんは家でテレビってよく見ますか?

僕は家であまりテレビを見ません。

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単純に見たいものもあまりないし、家だと本を読んだり、DVDを見ることの方が多いので。嫌いなわけじゃないんですけどね。

ところがそんな僕も、毎週見ている番組が一つだけあります。

毎週木曜日の19時からTBSで放送されている

「プレバト」

です。ダウンタウン浜ちゃんが司会の、芸能人の才能を査定するアレです。

皆さんは見てますか?

 

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僕はこの番組の俳句のコーナーが好きなんです。芸能人が毎週出されるお題をテーマに俳句を作るんですけどね。それを査定するのが俳人・エッセイストととして活躍する夏井いつき先生。

彼女がとても面白いんです。

芸能人が作った俳句の査定や添削も容赦ないし、コメントの仕方も本当に笑わせてくれる。

出演者の梅沢富雄なんかも、先生にはたじたじです。

でもこの先生、面白いだけじゃないんです。俳句を好きな気持ちとか俳句への情熱がすごく伝わってくるんですよ(と僕は思ってます)。

僕も俳句について詳しいわけじゃないんですけどね。

改めてみると俳句って素晴らしいなと思って。

日本の伝統文化である俳句。

その源流は室町時代くらいまで遡れるみたいです。

俳句の基本形は五七五の17文字。この中で読み手の気持ちや感情、その時の情景や景色を表現します。それに季節を表す季語も入りますね。

たったの17文字。この中に読み手が伝えたいことの全てが詰まっているんです。

これってすごいことだと思いませんか?

たったの17文字しかないから、余計なことは言えないんです。

自分の言いたいこと、伝えたいことを17文字という制約の中で、目いっぱいに削って凝縮して、遊んでみる。

そして、季節を表現する様々な季語。

五七五のリズム感。

決まった制約があるからこそ、詠み手の考えや個性が出るんですね。

 

 

 

そして思ったのがこれって「ブルース」に似ているなという事。

ブルース?ブルースって何かって?

ブルースというのは19世紀後半に生まれた、現代のポップミュージック、ロックンロール、R&Bなど今日のほとんどの音楽のルーツとなっている音楽ジャンルの一つです。

アフリカから奴隷として連れてこられた、アフリカ系アメリカ人の労働歌をもとにしており、アメリカ南部で生まれたとされています(詳しくはまた今度解説してみようと思います)。

ブルースは名前のとおり「ブルーで憂鬱な気持ちや心情」を歌うことが多く、特に初期のブルースでは日々の重労働や、貧しさ、生活の苦しさななどを歌う曲が多いです。あとは酒の事、女の事、セックスの事とか。

初期は歌い手がギター1本で歌う弾き語り形式が多かったのですが、徐々に発展しシカゴではこれがバンド形式になっていきました。

そしてこのブルースも「定形」が決まっています。

これが12小節で一回り、コードは3コード。

この12小節の中で、歌い手は歌い自分の気持ちを表現する、ギターで自分の感情を出す。あくまで基本形ですけどね。この形ではないブルースの曲もたくさんあります。

有名なブルースマンだと「ロバート・ジョンソン」、「マディ・ウォーターズ」、日本だと「憂歌団(バンドですが)」がいます。

 

 

これが「俳句」とものすごく似ているなと思って。

共通していることはどちらも「決まった形や形式の中で自分の気持ちを表現する」ということです。

俳句は五七五、ブルースは12小節。

一つ一つの言葉の中に、一つ一つのフレーズに感情を込める。

それを聞くものの心に届ける。

訴える。

どちらも歌う人の気持ちや熱によって、聞く人の気持ちを揺さぶるんですね。

 

 

 


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ロシアのウクライナ侵攻について思う事

皆さんこんばんは。

今日は僕の住む静岡県東部地方は肌寒い一日でした。

今日、近畿・東海・北陸・中国地方が梅雨入りしたようですね。

梅雨が終われば夏本番、今年は大雨による被害などなく梅雨が終わればいいですね。

 

 

今月の24日で、ロシアがウクライナに侵攻してから丸4か月になります。

このブログを見てくれている皆さんの中にも知らない人はいないと思います。

テレビのニュースなども、開戦当初こそ毎日のように長時間の報道を行っていました。しかし最近は戦争長期化のせいか、はたまた興味を失ってしまったのか、ニュースで取り上げられる時間も少なくなってきているように思います。

戦争開始からウクライナ・ロシア軍ともに大勢の死者が出ています。特にウクライナでは多くの町が破壊され、民間人が虐殺され、住む家や故郷を追われています。今この瞬間にも亡くなっている人がいることでしょう。

なぜこんなことになってしまったんでしょうね。

みんな誰もが平和で安心できる生活を送りたいはずなのに。

戦争が早く終わり、避難している多くの人が一日でも早く家に帰れることを願うばかりです。

 

8歳少年の「マリウポリ日記」 侵攻受けた日々つづる(AFP=時事) - Yahoo!ニュース

 

僕は戦場から遠く離れたこの日本で暮らしています。

帰る家はあるし、食事もできる。

お酒も飲めるし、大好きな映画も観れる。

そして今こうやってブログを書くこともできる。

こんな毎日を送れることは、本当は当たり前の事ではないんでしょうけどね。

平和な日本に生きている僕たち日本人にとってはついつい忘れてしまいがちなことです。

本当はいつこのような状況になってもおかしくない時代の中に生きてるんですよね。

 

僕は政治に詳しいわけでも、国防に関して詳しいわけでもありません。

ネットやニュースで知りうる程度の一般的な知識を持っているくらいです。

そんな僕にできることは何かないか。

寄付をすることや、日本に来た避難民を支援すること?

それも素晴らしいことだと思うし、とても大事なことだと思います。

こういう活動にかかわっている関係者の方やボランティアの方には本当に頭が下がります。日本に来た避難民の方々には、せめて日本にいる間だけでも、安心できる生活を送ってほしい。本当にそう思います。

 

でも、僕が一番大事だと思う事。それは「忘れてしまわないこと、風化させないこと」だと思うんです。

戦争が長期化し、残念ながら戦争終息の兆しも見えません。

そんな中、日本のニュースや報道を見ているとどうしても、戦争に慣れてきてしまっている気がして。各ニュースでの扱いもどんどん小さくなってきているように思いますし。大きな災害や、悲惨な事件が起こった時もそうですよね。亡くなった人がいて悲しいことがあったのに時間が経つと忘れてしまう、関心がなくなくなってしまう。

もちろん日本も不景気で、物価は上がっているし自分たちの生活が最優先ですから。残念だけどそうなるのもわかるんです。実際僕もそうですし。戦争が始まった時は毎日のようにニュースを漁っていたのに。

 

でも、もう一度ここで考え直したいと思うんです。

「今起こっている戦争を風化させない。」

なぜ戦争が起こったのか、そこで何があったのか、どこに責任があるのか。そして犯罪に問われるべきことは一体どのくらいあったのか。

今の時代調べられないことはありません。ネットで検索すれば大概の事は調べる事が出来ます。身の回りにあふれるたくさんのニュースや報道、情報。フェイクニュースもあふれています。その中で何が正しく、真実なのか。自分で吟味し考えること。なんでも鵜吞みにしないこと。テレビや新聞のニュースがすべて真実ではないと思うんです。

こういった事を忘れずに、一人一人が声を上げていく事が次の戦争を起こさせないためにとても重要なことだと思います。奇麗ごとかもしれませんが。

もう亡くなってしまった人たちの命が元の戻ることはありません。

でも、今後同じような惨劇を防ごうと努力をすることはできる。

その一つが風化させないこと、関心を失わないことだと思います。

僕は核兵器を脅しに使い、一般市民を殺戮するロシアの指導者を擁護する気はこれっぽっちもありません。

いつになるかはわかりませんが、彼らはしかるべき場所で裁きを受けるべきだと思っています。

 

日本に生まれて、自由な生活を送れる僕たち。

まずは自分と周りの人を大切にすること。

まずは自分自身が楽しく生きること。

そこから始めていきたいですね。

 


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読書感想記「幸運の25セント硬貨」

 


【作品情報】

題名:幸運の25セント硬貨

 

著者:スティーヴン・キング

 

発売年:2004年

 

出版社:新潮文庫

 

【解説】

 ネバダ州、カーソンシティのホテルで働くシングルマザーのダーリーン。彼女はいつもと同じように客室清掃の仕事にとりかかろうとしていた。彼女の担当する322号室に入ると枕の上には小さな封筒が。その封筒の中には25セント硬貨が1枚と「これは幸運の25セント硬貨です。きみはツイスティーヴン・キングの短編集。表題の「幸運の25セント硬貨」を始め「など何もかもが究極的」「L・Tのペットに関する御高説」など全7話収録。

 

【感想】(ネタバレあり)

 短編集の最後に収録されている「幸運の25セント硬貨」の感想です。著者のスティーヴン・キングネバダ州のさびれたホテルに泊まった時に思いついた話のようです。この話は二十数ページなのであっという間に読み終わります。

 旦那に家を出ていかれ、シングルマザーとして子供二人を育てる女性ダーリーンが主人公です。彼女の仕事はホテルの客室清掃員。日々考えることといえば、子供に買ってあげたいおもちゃの事や、受けさせてあげたい歯列矯正の事。どれもこれもお金がないとできないことばかり。そしてそんな彼女に訪れる幸運の話です。

 彼女は担当する部屋で25セントのチップと「これは幸運の25セントです」という手紙が入った封筒を手にします。ここから物語の半分は彼女の想像で進みます(後で騙されていたことに気づきます)。想像の中で彼女はこの25セントを元手に、スロットマシンで当て、町のカジノで大儲けをします。

 しかし、想像は想像。ふと現実に戻りそこに手紙なんかなかったことに気づきます。あったのは25セント硬貨だけ。その後体調が悪くて職場にまでやってきた自分の子供にそのチップを渡すのですが・・・彼女はそのチップで息子がスロットを当ててしまうことを確信しているんですね。そこで彼女は子供と自分に何が必要なのかを考えます。娘には歯列矯正、喘息持ちの息子には医者に連れていく事。

 

 そして彼女自身には・・・

 

「何もいらない」

 

この答えにたどり着きます。

 

「何も必要ない、陰鬱な日々だって、寂しい夜だって笑ってやり過ごせる」

 

 すごいですね、こんな風に前向きに考えられたらどんなに毎日が気楽に楽しくなるだろう。こういう前向きな人にこそ、いいことがやってくるのかな。

 

沢山悩みがある人。

落ち込んでいる人。

うまくいかない人。

僕もそのうちの一人ですが、ぜひこの話読んでみてください。

読めば20分程度。

話も難しくありません。

この話を読んでちょっとでもいい気持になってくれたら僕もうれしいです。

 

「あたしはついている。ついてるわ」

 

話はこの言葉で締めくくられますが、こういう気持ちをもって毎日を過ごしたいものですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

映画鑑賞記「フラッシュダンス」

 

フラッシュダンス[AmazonDVDコレクション]


【作品情報】

原題:「フラッシュダンス」(原題:Flashdance

 

制作国:アメリカ合衆国

 

制作年:1983年

 

上映時間:95分

 

監督:エイドリアン・ライン

 

出演者:ジェニファー・ビールズ

    マイケル・ヌーリー

    シンシア・ローズ 他

    

 

【あらすじ】

 アメリカはピッツバーグで、プロのダンサーになるという夢を持った18歳のアレックス。彼女は昼間は鉄工所で溶接の仕事をし、夜はクラブでダンサーとして出演する日々を送っていた。日々プロになるためナイトクラブで経験を積んでいたのである。

 ある日彼女のステージを見に来ていたのは鉄工所の若き社長ニックであった。ニックはアレックスに興味を持ち、食事に誘うがアレックスが誘いに乗ることはなかった。

 アレックスは工場での仕事とクラブへの出演を続ける日々を送るが、ついにプロダンサーの養成所のオーディションを受けに行く。しかしそこにいたのは、ダンスのレッスンを受けたものや経験者ばかりであった。独学での経験しか持たない彼女は思わずその場所を飛び出してしまう。

 様々な苦悩や葛藤、恋や友情を経験しながらも彼女はプロになる夢をあきらめずに突き進んでいく・・・

 


 

 


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【感想】(ネタバレあり)

 本日はシネマサンシャインららぽーと沼津にて鑑賞。結構お客さん入ってましたね。

 「危険な情事」や「ロリータ」などで知られる、エイドリアン・ライン監督の作品です。ストーリーは、夢をひたむきに追う若者の挫折や葛藤を描いた内容ですが、ジェニファー・ビールズの可愛さが際立ち、そして挿入歌がとても素晴らしいものばかりです。「What a Feeling」や「Manhunt」など誰もが一度は聞いたことのある曲だと思います。「What a Feeling」はアカデミー賞歌曲賞を受賞し、世界的な大ヒットを記録しました。

 若いっていいですね。まずそんな感想を持ちました。僕も30代に入ったばかりでまだまだ若いよって言われることも多いですが、10代、20代のパワーってすごいですもんね。失敗しても、挫折してもそれすら全部に意味があって価値のある事なんですから。

 ストーリーはプロのダンサーを目指すアレックスを中心に進んでいきます。プロのダンサーを目指す彼女は、工場の跡地に暮らし、昼は溶接工、夜はナイトクラブでステージに立つ日々を送っています。そんな彼女に訪れる、恋、別れ、ダンスへの挫折、そして挑戦。そんな様々な出来事に翻弄されながらも、アレックスは自分の夢へと突き進んでいきます。彼女の姿はかっこいいなぁと思う反面、少し羨ましくも思えてしまいます。

 「夢をなくしてしまうことは、死ぬことと一緒だ」恋人のニックがアレックスに言うセリフです。このセリフすごく心に残ったんです。昔って子供のころはじゃみんな夢を持っているじゃないですか。「プロ野球選手になりたい」とか「宇宙飛行士になりたい」とか「お花屋さん、ケーキ屋さんになるんだ」とか。でもそんな夢をみんなどこかであきらめるときが来るんですよね。現実とのギャップに気づいてね。今は「YOUTUBER]とか「会社員」「公務員」なんて職業が人気みたいですけど。周りからも無理だって言われたりとか、辞めろって言われたりとか。でも本当のところは関係ないんですよね。だって、選択肢は2つに1つ。やるかやらないかなんです。周りのせいでも何でもない。自分がどうしたいのかだと思うんですよ結局。無理だと思ってあきらめるならそれは結局自分の判断なんです。僕も昔は「プロ野球選手になりたい」って思ってたんですよね。でも中学生くらいで「あ、俺には無理だな」って。そこであきらめなかったとしても、客観的に見て僕がプロ野球選手になる事はなかったと思うんです。でもそれは誰のせいでもない。自分の判断なんですよね。今は今でたくさん好きなことが当て、やりたいこともいっぱいあるけど。あきらめないで野球をやってたらどうなってたかなって思うこともあります。

 だからこの映画でひたすら夢を追う、アレックスはとってもかっこいいですしキラキラしています。僕も落ち込むことも多いし、うまくいかないことも多いけど頑張ろうかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画鑑賞記「ガープの世界」

 


【作品情報】

原題:「ガープの世界」(原題:The World According to Garp)

 

制作国:アメリカ合衆国

 

制作年:1982年

 

上映時間:136分

 

原作:ジョン・アーヴィング

  「ガープの世界

 

監督:ジョージ・ロイ・ヒル

 

出演者:ロビン・ウィリアムズ

    グレン・クローズ

    ジョン・リスゴー

    メアリー・ベス・ハート 他

    

 

【あらすじ】

 1944年、看護婦のジェニー・フィールズは一人の子供を出産する。名前は「T.S.ガープ」である。ジェニーは、子供は欲しいが結婚はしたくない、夫は欲しくないという考えを持っていた。ある時彼女の働く病院に、戦争で負傷した「ガープ三等曹長」という兵士が送られてきた。彼は重傷を負い死期が迫っていたが、性器だけは常に勃起していた。結婚せずに子供を設けるチャンスはここしかないと思った彼女は、「ガープ三等曹長」の上に「またがり」妊娠する。その後「ガープ三等曹長」は死亡し、代わりに生まれたのが「T.S.ガープ」だった。

 ガープは空想好きの少年として元気に成長していった。学生時代にはレスリングに夢中になり、小説を書き始め、エレンというレスリングコーチの娘と出会う。そんな中、ジェニーは「性の容疑者」という、彼女の自伝を出版する。その本はたちまちベストセラーとなり、アメリカ中のフェミニストたちの中心的存在になっていく。作家となったガープはエレンと結婚し、一家には2人の子供が生まれ、ロバータという女性に性転換した一家のよき理解者にも恵まれる。

 しかしそんな幸せな彼らにも様々な出来事や災難が訪れる。ガープとその周囲の人間の数奇な半生を描いた物語。

 


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【感想】(ネタバレあり)

 ジョン・アーヴィングのベストセラー「ガープの世界」の映像化作品。監督は「明日に向かって撃て」や「スティング」などで有名なジョージ・ロイ・ヒルです。この小説は、その構成や物語の内容からも「たった数時間の映画にするのは不可能」と言われていた作品でしたが、たくさんの登場人物の成長や変化、成功や失敗、挫折などがとても丁寧に描かれています。ロビン・ウィリアムズはこの作品がスターとしての地位を不動のものにしました。

 まず「ガープの世界」には、原作ジョン・アーヴィングの半生ともいえるべきたくさんの要素がちりばめられています。レスリング・熊・小説・レイプ・フェミニズム等々。彼の小説には、ほかの作品でもこれらの話題が出てくることが多く、作家としての重要なテーマとなっています。ある意味重たく深い内容でもありますが、映画自体は重くなりすぎず、軽やかに進んでいきます。

 人間生きていれば様々な失敗や苦しみを経験しますが、それと同じように楽しいこと嬉しいこともたくさんやってきます。人間である以上、生まれ、成長し、年を取り、死に向かっていく事は間違いありませんがそんなことを再認識させてくれる内容です。

 物語はジェニーの家の海岸で生まれたばかりのガープが、高い高いで空中に投げられているシーンから始まります。ここで流れている音楽はビートルズの「When I'm Sixty-Four」。64歳になっても一緒にいてくれるかい?と歌っているこの曲はガープのこれからの人生を実によく表していると思います。そして画面いっぱいに映し出されるこの赤ちゃんは「おちん○○」丸出しの裸なんですよね。このシーンは物語の最後にも映し出されておりとても印象に残る重要なシーンとなってます。

 作中では登場人物たちに沢山の悲劇や出来事が訪れます。ガープの母親に対する葛藤、ガープとベビーシッターの浮気、ヘレンの浮気、息子ウォルトの死、ジェニーの暗殺、傷ついた女性たち。人生は因果応報、いいことも悪いこともやったことは自分の身に帰って来る。痛烈にそう感じる事が出来ます。この登場人物たちはみんな傷つきいろいろなことに葛藤しますが、それを乗り越えようとし乗り越えていくところが見どころですね。

 なんたってヘレンは浮気、別れたくないといった相手が家まで来るんです。帰りたがらない彼を帰らせ、関係を終わらせるために車の中で彼のものを咥えているところに、子供たちを乗せたガープの車が追突します。この事故でガープもヘレンも重傷を負い、浮気相手の一物は嚙み切られてしまい、ウォルトは亡くなってしましますこんな悲劇がありますか?僕なら一生立ち直れないと思う。でもみんな時間をかけてでもゆっくりと立ち直っていくんですね。

 立ち直る事が出来ずヘレンにつらく当たるガープにジェニーはこう言います。「あんたの態度は間違っている。あなたは看護婦の息子よ。自分で自分を治しなさい」と。怒るわけでもなく説教するわけでもない。素晴らしい母親ですね。

 もう一人の重要人物は性転換した、元フットボール選手のロバータです。彼女はガープの家族やジェニーのよき理解者であり支え役です。彼女は性転換した人物として、様々な嫌がらせや脅迫を受けていますが、挫けることもなく前向きに人生を生きています。体格が大きくがっちりしたジョン・リスゴーが、元フットボール選手にぴったりですね。作中でも公開当時でも、LGBTというものが今よりも理解のなかった時代です。そういう意味でも時代を先取りした作品と言えますね。

 

ガープの世界」 [画像ギャラリー 12/15] - 映画ナタリー

 

 人生は楽しいことばかりではないが、辛く苦しいことばかりでもない。そんなことを考えさせられる映画でした。僕も調子の波が結構激しい方なんですが、前を向いて生きていきたいものですね。

今は亡きロビン・ウィリアムズの笑顔もすごく良いです。

 

ジェニー「人生って素晴らしいものよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

週末の晩酌

皆さんこんばんは、ヒロちゃんです。

今週も1週間が終わりましたね。

僕は今週の土日は久々の2連休です。嬉しいなー!!

何しよう!

どこに行こう!

飲みに行こうか、どうしようか。

だがしかーし、重要なことに今更気づきました。

 

金がなーい!!

 

必死に紙幣を札勘する男性

 

まだ月末の給料日まで2週間はある。厳しい。

今月は出費が多かったんです。

車の税金とか、友達の出産祝いとか。

あっという間にお金が無くなってしまいました。

せっかくの金曜日なのに。

 

ということで、仕事や用事のない久々の週末ですが、僕は家に引きこもりたいと思います!!

飲み行きたい!!

出かけたい!!

 

しかし金がないことには、どうしようもなーい!!

 

ということで、僕は家で晩酌をしています。

酔っぱらいながらの投稿でありますがどうぞご勘弁。

 

まぁでも、これはこれでいいかぁ。

会社の帰りに買ってきた金麦はあるし。

DVDを借りてくれば、大好きな映画も観れる。

明日は、家でパスタを作ろうかな。

ストックしてあるワインもあるし。

ブログの設定や、書きたいこともいっぱいあるし。

ものは考えよう、家でゆっくりしていようと思います。

 

 

何もお金を使って出かけることや、買い物をすることがすべてではないですよね。

お金かけなくてもできることはたくさんあるし。

 

借りてきたDVD 「ガープの世界

 

 

できるときに、できることをする。

やれることを、やれるときにする。

今日できることは、今日のうちにやってしまう。

先延ばしにしない。

 

こういう、至って当たり前な事がいかに重要であるのか。

難しくないことを、毎日コツコツやることがいかに大変な事であるか。

恥ずかしながら、最近気づいたんです。

遅すぎだろって、いい大人なのに。

 

それもね、きっかけがあるんです。

実は、最近職場に新人の若い子が入ってきたんです。

僕、30代ですが今まで一番下っ端で。

久々に若い子が入ってきて。

まだ20代の前半なんですよね。

中途採用で入ってきまして。

僕の下に着くことになったんです。

 

うちの会社でやってる仕事も、前の職場でやってたみたいで。

まぁ、経験者ですよね。

話を聞いた感じ、僕もそんなに教えることもないんじゃないかなってくらいだったんです。

 

だが、しかーし!!

 

遅刻してくるんですよ。

 

それも、5分とか10分とか。

最初の1、2回は僕も気を付けなよーって言ってたんですけどね。

あまりにも続くんですよ。

週に1回くらい。

さすがに多いだろって。

そりゃ、上司にも怒られますよね。

でも仕事中はまじめにやってくれてるし、僕から見てもまじめだと思うんです。

遅刻さえなければね。

会社としても、経験者には頑張ってもらいたいと思ってるだろうし。

どうしたらいいものか、僕も上司と相談してるんですよね。

 

時計のベルを止める様子

 

そこで、僕が今日言いたかったこと。

 

「なくした信用を取り戻すのは、最初に信用を作るよりずっと難しい」って事です。

 

よく聞く言葉ですけど。

本当にそう思います。

こういう事だったんだなって。

いくら仕事中にまじめに一生懸命やってくれても、一つの遅刻ですべてが台無しになってしまうんです。

これってすごくもったいないですよね。

 

僕も昔、社会人になったばっかりのころ同じようなことした事あるからわかるんです。

若いから、遊びに行きたい。

次の日、仕事がきつくなることが分かってても。

仕事にやる気がないわけじゃないんです。

遅刻したいわけじゃない。

でも、朝が起きられない。

遅くまで遊んでるから、昼間眠くて眠くて仕方ない。

痛いほど気持ちわかるんです。

 

でも、本当にもったいなくて。

今自分が、先輩としての立場になってみるとすごくそう思うんです。

遅刻するやつ、だらしない奴だって職場で思われると本人のプラスには絶対にならない。本人も仕事は絶対にやりづらくなるだろうし。

先輩ぶるつもりはないし、偉そうなことを言うつもりもないんですよ。

ただ、そういう事に気づいてくれればいいなって。

 

仕事を頑張れって言ってるわけじゃない。

僕自身頑張ってるのかって言われたら、すごく頑張っているとも言えないし。

ただね、普通にできることを普通にやってくれればいいなって。

最初の話に戻るんですけど。

 

当たり前の事を当たり前にやることがいかに重要で難しいことなのかって。

工作機械を扱う仕事だから、眠たいと単純に危ないですしね。

機械に巻き込まれたりしたら、指や腕を落としますし、最悪死にます。

そういう危険性もあるし。

 

やばい、僕酔っぱらって講釈垂れすぎでしょうか。

でも、いつかそういう事に気づいてくれればいいなぁ。

 

そうそう、話は変わります。

コロナも落ち着いてきたし、僕近いうちに国内で行けるところに一人で旅行に行こうかなんて考えてます。海外にはまだいけないけど。

仕事の予定を見ながら。

美味しいもの食べて、おいしいお酒飲みたいなぁなんて。

まだ何も決めてませんが、近々予定を立てようと思ってます。

また、ブログにも上げるのでよかったら見てくださいね。

 

それでは皆さんよい週末を。

お休みなさい。