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映画、音楽、本、旅行などの感想等を中心に書きます。雑記ブログです。

「俳句」と「ブルース」

皆さんこんばんは。

今週も残りわずか、明日を乗り切れば週末ですね。

明日も頑張って仕事に行こうかな。

 

ところで皆さんは家でテレビってよく見ますか?

僕は家であまりテレビを見ません。

person holding black remote control

 

単純に見たいものもあまりないし、家だと本を読んだり、DVDを見ることの方が多いので。嫌いなわけじゃないんですけどね。

ところがそんな僕も、毎週見ている番組が一つだけあります。

毎週木曜日の19時からTBSで放送されている

「プレバト」

です。ダウンタウン浜ちゃんが司会の、芸能人の才能を査定するアレです。

皆さんは見てますか?

 

www.mbs.jp

 

僕はこの番組の俳句のコーナーが好きなんです。芸能人が毎週出されるお題をテーマに俳句を作るんですけどね。それを査定するのが俳人・エッセイストととして活躍する夏井いつき先生。

彼女がとても面白いんです。

芸能人が作った俳句の査定や添削も容赦ないし、コメントの仕方も本当に笑わせてくれる。

出演者の梅沢富雄なんかも、先生にはたじたじです。

でもこの先生、面白いだけじゃないんです。俳句を好きな気持ちとか俳句への情熱がすごく伝わってくるんですよ(と僕は思ってます)。

僕も俳句について詳しいわけじゃないんですけどね。

改めてみると俳句って素晴らしいなと思って。

日本の伝統文化である俳句。

その源流は室町時代くらいまで遡れるみたいです。

俳句の基本形は五七五の17文字。この中で読み手の気持ちや感情、その時の情景や景色を表現します。それに季節を表す季語も入りますね。

たったの17文字。この中に読み手が伝えたいことの全てが詰まっているんです。

これってすごいことだと思いませんか?

たったの17文字しかないから、余計なことは言えないんです。

自分の言いたいこと、伝えたいことを17文字という制約の中で、目いっぱいに削って凝縮して、遊んでみる。

そして、季節を表現する様々な季語。

五七五のリズム感。

決まった制約があるからこそ、詠み手の考えや個性が出るんですね。

 

 

 

そして思ったのがこれって「ブルース」に似ているなという事。

ブルース?ブルースって何かって?

ブルースというのは19世紀後半に生まれた、現代のポップミュージック、ロックンロール、R&Bなど今日のほとんどの音楽のルーツとなっている音楽ジャンルの一つです。

アフリカから奴隷として連れてこられた、アフリカ系アメリカ人の労働歌をもとにしており、アメリカ南部で生まれたとされています(詳しくはまた今度解説してみようと思います)。

ブルースは名前のとおり「ブルーで憂鬱な気持ちや心情」を歌うことが多く、特に初期のブルースでは日々の重労働や、貧しさ、生活の苦しさななどを歌う曲が多いです。あとは酒の事、女の事、セックスの事とか。

初期は歌い手がギター1本で歌う弾き語り形式が多かったのですが、徐々に発展しシカゴではこれがバンド形式になっていきました。

そしてこのブルースも「定形」が決まっています。

これが12小節で一回り、コードは3コード。

この12小節の中で、歌い手は歌い自分の気持ちを表現する、ギターで自分の感情を出す。あくまで基本形ですけどね。この形ではないブルースの曲もたくさんあります。

有名なブルースマンだと「ロバート・ジョンソン」、「マディ・ウォーターズ」、日本だと「憂歌団(バンドですが)」がいます。

 

 

これが「俳句」とものすごく似ているなと思って。

共通していることはどちらも「決まった形や形式の中で自分の気持ちを表現する」ということです。

俳句は五七五、ブルースは12小節。

一つ一つの言葉の中に、一つ一つのフレーズに感情を込める。

それを聞くものの心に届ける。

訴える。

どちらも歌う人の気持ちや熱によって、聞く人の気持ちを揺さぶるんですね。

 

 

 


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