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映画鑑賞記「アポロ13」

 

アポロ13 [DVD]


【作品情報】

原題:「アポロ13」(原題:Apollo 13

 

制作国:アメリカ合衆国

 

制作年:1995年

 

上映時間:140分

 

原作:ジム・ラヴェル、ジェフリー・クルーガー

   「Lost Moon」

 

監督:ロン・ハワード

 

出演者:トム・ハンクス(ジム・ラヴェル

    ケヴィン・ベーコン(ジャック・スワイガート)

    ゲイリー・シニーズ(ケン・マッティングリー)

    ビル・パクストン(フレッド・ヘイズ)

    エド・ハリスジーン・クランツ) 他

    

 

【あらすじ】

  1969年、アポロ11号は月面着陸に成功した歴史上初めて月面に降り立ったのはニール・アームストロング船長である。全世界が衛星中継によってこの様子を見守る中、アームストロング船長はこんな言葉を残した。「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。」

 仲間たちとテレビでこの中継を見ていたのはNASAの宇宙飛行士ジム・ラヴェルである。中継を見終わった後、彼は自宅の庭で夜空を見上げ月への思いを新たにするのであった。

 その年の10月。アポロ13号に搭乗予定する予定であった宇宙飛行士が中耳炎を発症した。そのため14号に乗って月に向かう予定だったジム、ケン、フレッドの3人の飛行士が繰り上げで13号に登場することになる。しかし、ジムの妻マリリンは13という数字に不吉な何かを感じるのであった。

 そして明くる1970年。3人の飛行士たちは月へ向かうための訓練を重ねていた。ロケットの発射予定は4月11日。しかしその2日前、バックアップチームの1名が風疹に罹ってしまう。そして抗体を持っていないケンは、宇宙で感染発症する恐れがあるとの理由で今回の計画から外されてしまうのであった・・・。

 

 

 


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【感想】(ネタバレあり)

  午前十時の映画祭にて鑑賞。アポロ13号の事故を描いた、実話を元にした作品です。出演者はトム・ハンクスケビン・ベーコンゲイリー・シニーズエド・ハリスとスターが勢ぞろい。そして監督は代表作「バックドラフト(91年)」、「身代金(96年)」、「ダ・ヴィンチ・コード(06年)」などで知られるロン・ハワードです。

 まず主演のトム・ハンクスもいいけど主席管制官ジーン役のエド・ハリスがいい役をしてますね。こういう役をやると本当にかっこいいです。宇宙飛行士や軍人、司令官をエド・ハリスが演じると本当に向かうところ敵なしって感じです。スタッフに対する適切な指示、引っ張っていく姿勢、上司の鏡のような男です本当に。僕も男ですが惚れ惚れしてしまいます。そしてトム・ハンクスゲイリー・シニーズのコンビもとてもいいですね。この2人は「フォレスト・ガンプ(94年)」の新兵と上官役、「グリーンマイル(99年)」の刑務官と弁護士役などでも共演しており、この2人の出ている映画にはずれはないんじゃないでしょうか。

 この作品の製作は1995年ですが、当時の最先端CGが駆使されており映像に関して全く古さを感じさせません。ロケットの発射シーンや、宇宙空間でのシーンは本物と言っても遜色ないほどです。宇宙での飛行士たちの無重力シーンは、実際に航空機を使って撮影されたようです。航空機を使って無重力シーンを撮影できるのは1回のフライトで25秒ほどらしく、計600回近く飛行したみたいです。

 物語では13という数字に対する何やら不吉な雰囲気が漂っています。キリスト教圏では13とは不吉な数字として認識されており、ジムの妻マリリンも事故の夢を見るなどロケットの打ち上げに不吉なものを感じています。洋の東西を問わず、こういったジンクスや迷信ってどこにでもあるものなんですね。宇宙開発なんてその国の最新技術の塊であるはずなのに、こういう事を不安に感じるのはやはり未知の物や知らないものに対する恐怖の現れなんでしょうか。

 それにしてもアメリカの宇宙開発に携わる宇宙飛行士たちやスタッフの方々は本当にかっこいいですね。次々と襲ってくる想定外のトラブルや事故。初めての事態に未知の経験。飛行士たちの生還を第一に考え知恵を振り絞り、できる限りの対処をしていく。 彼らのそういう姿勢があったからこそ、アメリカという国は宇宙開発のトップをいくが出来たんでしょうね。トム・ハンクスゲイリー・シニーズエド・ハリスの危機感あふれ、手に汗握る演技も素晴らしいと思います。

 この時の事故への対応の素晴らしさは「栄光の失敗」と現在も言われており、宇宙開発への大きな教訓になっています。JAXAの宇宙飛行士の野口聡一さんも好きな映画として挙げられていますね。宇宙好きにはたまらない1本だと思います。

 気になった方はぜひ一度見てみてくださいね。